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球児の母として、仲間と夢追う青春知った 松本伊代さん [ニュース]

甲子園観戦記 松本伊代さん

 これが甲子園のアルプスかあ。すごい迫力。いいですね、みんなでここに座れるの。私たちの応援は、こんなに大規模ではなかったけど、懐かしい。私もおそろいの帽子にTシャツを着ていました。歌いたくなっちゃう。あれ、仲間に入っちゃった。

 19歳の次男、隼輝(としき)が高校球児でした。小1から野球を始め、成城学園では5番で捕手。3年生だった去年の西東京大会は3回戦で負けました。試合の後、私たちのところに来て、泣きながら「ありがとう」と言ってくれた。「頑張ったね、ありがとう」とハグしました。もうユニホームを洗濯したり、背番号を縫い付けたりすることがないんだなあ、と。しばらくは高校野球ロスでした。

 夏の甲子園はきょうが開幕ですね。別の仕事があって開会式は見られなかったけど、東京大会の東西合同の開会式には昨年まで必ず行っていました。親として、一生、目に焼き付けておきたい子どもの晴れ舞台ですから。

 済美と東筑、どっちも応援したくなります。三回、東筑のセンター阿部君がフェンスにぶつかりながらの大ファインプレー。すごい。涙がでちゃう。人のお子さんのプレーでも泣けるんですよね。一生懸命で。

 四回、東筑が逆転したところで、雨で中断。再開後、済美のアルプスにお邪魔しました。すごく楽しい。息子が引退したのは去年なのに、もうこんなに懐かしく感じるんですね。五回、済美の橋本君が逆転3ランを打った。中断で流れが変わりましたね。

 息子から青春をお裾分けしてもらった3年間だったと思っています。私はアイドルとして10代を過ごした。コンサートなどでファンの方と一体感を感じることは出来たけど、ステージに立つのは1人。同世代の仲間と一緒にみんなで夢を追う、という感じではなかった。

 そんな私が味わえなかった青春を、球児の母として体験させてもらった。ルールも分からなかった私が、野球ってこんなに楽しいんだと知ることが出来た。野球部のママ友たちは、芸能人・松本伊代ではなく、一人の母親としてつきあってくれた。子どものサポートをしながら、親だって一致団結するんです。そんな出会いも、かけがえのない財産になっています。

 東筑が負けました。勝ち進んでもいずれ夏は終わってしまう。それがちょっと早まっただけ。一つのことに打ち込む姿からもらう感動は、勝っても負けても、一緒です。だから、「ありがとう」という気持ちを伝えたくなります。(構成・竹田竜世)


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 〈まつもと・いよ〉 1965年、東京都出身。81年にテレビ番組「たのきん全力投球!」の田原俊彦の妹役でデビュー。同年、「センチメンタル・ジャーニー」で歌手デビュー。夫はタレントのヒロミさん。
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